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秋津進学教室 & 個別指導会
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こちらでは偏差値についてブログでご紹介した記事を集めました。
よくきかれることばである「偏差値」とはいったいどんなもので、
またどのようにつきあっていけばよいのか、ぜひ参考にしてください。
もうすぐゴールデンウィークですね。
長期休暇となるため家族旅行を計画しているご家庭もあるかと思います。しかし中3受験生諸君たちには、このゴールデンウィーク中も部活やリクレーションばかりでなく、来年の入試に備えてしっかりと学業における基礎の確認をしておいてほしいと思います。
秋津進学教室では、ゴールデンウィーク明けに本年度第1回「進研テスト」を予定しています。中3生は初めて5科目(本番入試と同じ英・数・国・理・社)全てを本番入試さながらに決められた時間内で受験することになります。
テスト結果には、自分の取った得点が受験者全体の中でどのくらいの位置にあるのかが一目でわかる偏差値が各科目ごとに出されます。また3科合計での偏差値や5科合計での偏差値も出てきます。
さらに中3生には来年の本番入試の合否を予想する志望校合否判定も通知されますから、中3受験生諸君たちにとってはドキドキものです。もちろん、この「5月進研テスト」1回だけの結果ですべてが決まるわけではありません。ですから極端に悲観したり安心しきったりするのはナンセンスですが、一般的にテスト結果というものは、常に良い方が精神的にも、また本番入試を戦う上でも有利であると言えます。
中3生はもちろん、中2・中1生の諸君たちも、5月の「第1回進研テスト」にむけて各教科の基礎の確認をしっかりしておいて欲しいと思います。
秋津進学教室では、中3生には「5月」の次は、第2回を「7月」、第3回を「8月」、第4回を「10月」、第5回を「11月」、第6回を「12月」にそれぞれ予定しており、これら全6回の結果と、中3生個々人が受験する「Vもぎ」などの会場テストの結果を併用して、具体的に「どの高校を受験したら良いか」「志望校の合格率はどのくらいあるか」などの受験指導を行っていきます。
ですから特に中3受験生は、5月の第1回から気をぬくことなく真剣に全力でがんばりましょう!
中3生ならずとも「偏差値」という言葉、よく目にしたり、聞いたりしたことがあると思います。高校受験案内には「偏差値基準」とか「合格の目安となる偏差値」などと書かれています。また秋津進学教室で受験する「進研テスト」の結果にも、各教科における自分の取った得点の横には必ず各教科ごとに「偏差値」もいっしょに表されているはずです。さらに、中3生なら志望校の合格の可能性を知るために今後受験することになるであろう「Vもぎ」などの「会場テスト」の結果にも必ず「偏差値」という数値が使われることになります。
では「偏差値」とはいったいどのような意味を持ち、どのようなしくみで算出される数値なのでしょうか。
実は「偏差値」の算出方法はとても複雑です。そのためくわしい説明は避けますが、「偏差値の表す意味」や「(テストの得点)と(偏差値)の関係」については、例をまじえながら説明していきたいと思いますので、概要だけでも理解しておくようにしましょう。
マラソンに例える
生徒たちや親御さんたちに「偏差値」について伝えるとき、私は良く「マラソン」の話をします。
たとえば1000人でマラソンをしたとします。さらに、この集団の中で今自分が100位をキープしながら走っていて、終盤にラストスパートをかけたとします。一人ぬけば99位に、二人ぬけば98位に、10人ぬけば90位に、99人ぬけば1位になりますね。逆に自分が抜かされれば自分の順位は下がり、抜かした相手の順位は上がることになります。
「偏差値」もこれと同じで、誰かが上がれば誰かが下がるしくみなのです。仮に同じ集団で複数回テストをして、1回目と2回目を比べてみたとき、自分の「偏差値」が10上がれば、誰かが10下げていることを意味します。一人あたり1ずつ10人が下がったのかもしれませんし、一人あたり2ずつ5人がさげたのかもしれません。または一人が10下げたのかもしれません。逆に自分が「偏差値」を10下げれば、誰かが10上げたことを意味します。
つまり「偏差値」とは同じ集団でテストを複数回受験した場合、受験者全員の「偏差値」が上がるという現象は起こりえないと言えるのです。誰かが上がった分だけ誰かが下がるからです。
また受験者の集団レベルが異なれば、当然「偏差値」も変化します。ここでも「マラソン」に例えてみましょう。
前述した1000人マラソンの集団が、年配者や小学生までが参加している「一般的な集団」だとします。たとえこの集団で1位になれたとしても、陸上部に所属していて毎日練習している高校生・大学生・社会人ばかりのいわゆる「マラソン アスリート集団」ばかりの1000人の中で走れば、レベルが高いため1位になれる確率は下がりますね。
「偏差値」も同じで、学力の高い生徒ばかりが受験する会場テストを受験すれば高い「偏差値」を取れる可能性は低くなります。
「進研テスト」や会場テストの「Vもぎ」などの場合は、来年春に都立高校や私立高校を受験する多数の中3生が「受験者集団」となります。そしてこの集団には、毎年学力の高い生徒から低い生徒までが数多く混在しています。仮に、来年都立高校の受験を希望している中3生の大多数がこれらのテストを受験しているとすると、テスト結果で知らされる自分の数値は、来春ともに都立高校を受験する集団のなかでの数値となりますから、かなり信頼性の高い数値と言えそうです。
つまり「偏差値」とは、その年の「受験者集団」の中で自分の学力が「高いのか」「中間なのか」「低いのか」が一目でわかる、受験のために必要なモノサシと言えそうです。
テストを受験すれば取った得点ばかりに目が行きがちですが、これからは「偏差値」を気にするようにしましょう。
「偏差値」は、取った得点だけでは知りえない情報を提供してくれているのですから。
今回はテストで取った自分の「得点」と「偏差値」の関係について、お伝えしたいと思います。
「偏差値」と「得点」の相関関係
まず「偏差値」とは、テストを受けた受験者集団の平均点が常に「偏差値」50となることを覚えておきましょう。
「会場テスト」などは何万人もの実に多くの高校受験生たちが受験するため、テストの「得点」ではどの科目も高いものから低いものまで、さまざまなバラつきを見ることができます。そのバラつきのある得点の平均点を「偏差値」50と置くことで、それより上か下かの幅で数値化し、受験者の学力を判定したものが「偏差値」なのです。
受験者集団の人数や平均点などにもよりますが、ザックリ言えば、平均点の±1ぐらいの範囲が「偏差値」50となります。たとえば「平均点」が56点だとすれば、おおよそ55点から57点の得点の受験者に「偏差値」50という判定が出るのです。ですから、平均点よりも「+2」で「偏差値」は1上がり、「-2」で「偏差値」は1下がる可能性があるのです。
そのため「平均点」が50点前後ならば、「偏差値」はだいたい25~75の間の値をとることになるのです。
極端な話、「平均点」が80点ならば、得点80点が「偏差値」50となるため、78以下では「偏差値」は50に届かないでしょう。
「得点」は良く見えますが、「偏差値」で見れば実は「受験者集団」のなかでは真ん中よりもやや下に位置していることになりますね。(得点のバラツキ具合によっては真ん中より上にくることもあります)
逆に、たとえ得点が100点だったとしても70を超えるようなかなり高い「偏差値」にはならなくなります。
一般的に「偏差値」とは、60を超えれば学力が上位で、「偏差値」が40を下回れば学力はかなり低くいことを意味します。
平均点が大切
中学校の中間・期末テストでは「偏差値」は出していないと思いますが、結果が返されてきたとき「何点だったか」ばかりに注意が行きがちですが、大切なのは「平均点」なのです。
「テストの得点」ばかりに注意が行ってしまうのは生徒ばかりでなく親御さんたちの多くもそうではないでしょうか。
たとえば、中間テストの英語の結果が60点で、期末テストの英語の結果が57点だったとします。中間よりも期末の方が得点が下がっていることを知った場合、生徒を叱り飛ばす親御さんもいらっしゃるかと思います。しかし生徒の方も腑に落ちていないのです。中間の時よりも確実に勉強時間を増やしてがんばったにもかかわらず得点は下がるし、親からは叱られるからです。
このとき親御さんは生徒に「平均点」がそれぞれ何点であったかを聞くべきだったのです。英語の先生に平均点を確認してみたら、「中間テストの平均点は65点」で「期末テストの平均点は54点」
であることがわかったとしましょう。きっと英語の先生は中間の平均が高すぎたので期末は少々テスト内容を難しくして平均点を少し下げるように問題を作成したのかもしれません。
ということは・・・
中間テストでは「平均点」が65点で自分の「得点」が60点ですから中間テストを受験した集団のなかでは、真ん中よりもけっこう下にいることがわかります。もし「偏差値」をつけたら47~48くらいでしょうか。60点という得点は見かけ上良くもなく、悪くもなくというふうに感じられがちですが、たとえ60点でも「平均点」よりも下ならば、受験者の半分以上が自分よりも学力(この場合は努力と言った方が良いかもしれませんね。)が上であったことを意味しています。つまり他の生徒にくらべてサボっていたわけですね。
まして高校受験の場合は、他の受験生より何点多く得点できるかで合否が決まりますから、たとえ60点とれても他の多くの受験生が60点以上得点できれば自分は不合格になってしまうのです。
さて、さきほどの「中間テスト」と「期末テスト」のお話しにもどりましょう。
「期末テスト」では「平均点」が54点で自分の「得点」は57点ですから、期末テストを受験した集団の中では真ん中よりもやや上にいることがわかります。「偏差値」をつけたら51くらいでしょうか。「得点」そのものは「中間テスト」にくらべてやや下げていますが、「平均点」よりも上になったということは、「中間テスト」にくらべて「期末テスト」ではかなり努力したと言えそうです。親からはむしろほめられるべきだったのかもしれません。(笑)
偏差値の利用例
A君の6月会場テストの結果
| 国語 | 数学 | 理科 | 社会 | 英語 |
得点 | 53 | 74 | 74 | 76 | 82 |
偏差値 | 50 | 65 | 58 | 61 | 60 |
上の結果を得点から見ると英語が82点でA君の得意科目は英語のように見えますが、偏差値から見ると数学が65で得意科目は数学のようにも見えます。
実はA君の得意科目は数学と言えるのです。
なぜなら、平均点が高ければ高得点を取るのが比較的簡単になりますが、「偏差値」の場合は、平均点=偏差値50なので、平均点に左右されずにA君の実力をはかることができるからです。
さらに、上の結果から他にもいくつかの事が予想できます。
まず、数学と理科の得点は74点で同じですが、「偏差値」はずいぶん数学の方が高いですね。このことから、数学の「平均点」は理科の「平均点」にくらべてかなり低かったことが予想できます。また、英語は得点が82点と高かったにもかかわらず「偏差値」は60と数学や社会にくらべて低いことから、英語の「平均点」はずいぶん高かったと予想できます。
いかがでしたでしょうか。
テストの得点からだけではわかりにくい、「偏差値」から見た真の学力というものを理解していただけたでしょうか。
しかしこの「偏差値」もけして万能ではありません。「偏差値」を見ることによって受験生の持っている真の実力をある程度立体的に把握することができるようになるわけですが、「偏差値」も「得意分野が出た・出なかった」といった運に左右されることが多くあります。ですから「進研テスト」や「会場テスト」で1回だけ高い「偏差値」が取れても意味がありません。
特に夏休み前の6月・7月の「会場テスト」で「偏差値」60を取れたからといっても、「受験案内」に出ている「偏差値」55の高校に確実に合格できるとは限りません。自信にはつながりそうですが、1回だけの結果に安心してしまうのはとても危険な事なのです。
複数回テストを受験していく中で、常に高い「偏差値」をキープしているとか、徐々に「偏差値」が上がってきているとか、その推移を見ていくことが大切なのです。
また、中3受験生たちは夏休み以降部活を引退し勉強時間が増えるため、学力をつけてきます。その「学力をつけてきた集団」のなかでも「平均点=偏差値50」は変わりませんし、「誰かが偏差値を上げれば、誰かが下がる」というしくみも変わりません。
以前にもお伝えしたように「偏差値」は受験者全員が高くなるという事は起こりえないのですから、自分がどんなに努力していても、他の受験生たちも努力していれば集団全体の学力が上昇するだけで他に差をつけるのは難しくなります。さらに、自分がサボっていればたちどころに他に差をつけられることになるのです。
まもなく「第1回進研テスト」が予定されています。なるべく高い「偏差値」を取れるよう、努力しましょう。そして、「第2回」「第3回」と回を重ねていく過程で、その「偏差値」を維持して下げない努力や、または少しずつでも上げていく努力をしましょう。